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日本よいとこ。

大人になってたくさん買えるようになって
ひとつのものをじっくり味わうことが減ったのなんの。

ものがたくさんあるとあれこれ散漫になったりして、
やっぱり飽食はよろしくないわぁーと思ったり
まあ物欲はとどまるところを知らないわけですが。


味わいたりてない衝動買いシリーズの本部門にこれ。
続・一度は使ってみたい季節の言葉
最近読み返し中。

俳諧歳時記。
情緒たっぷりの季節や情景や俳句の世界を、
のんびり散歩するような一冊であります。
秋の季語の食べ物率にときめいた。
桃からはじまって
鱸 冬瓜 無花果 秋刀魚 松茸 石榴 栗

60%強が食べ物だった。
ほっこり。
写真きれいでおなかすく。


和を尊ぶ昔 の人は、
自己主張や個性を重視する現代 の人たちに比べて
意識は外のほうに向いていたんだろうな。
外の変化に対して敏感で繊細というか
とても素直というか。

自分のことをわかってくれないとか
自分の存在理由がわからないとか考えて鬱屈する人は、
この時代が求めてくるものと、
感性や価値観が根っこから合わないからじゃないかしら。
日本ってもっとこう控えめでオタクっぽい内向的な国だと思うの。
そんな必死に主張しなくたって
個々のささやかで大きな差を、本来は繊細に感じ取れる国だと思うの。

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