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懐かしい本を発掘しました隊長。

高校の頃ちょっとした人気だった美術書が
棚の奥からひょっこり出てきました。
ヴィーナスの片思い-神話の名シーン集-という本なのですが
久しぶりに眺めてゼウスのろくでなしっぷりに呆れた。

冬が訪れるようになったのもゼウスのせい。
パンドラが人の世に災いをもたらしたのもゼウスのせい。
トロイア戦争が勃発したのもゼウスのせい。
ぜんぶ市のせい。にいさまの罪は市の罪。

美しい女性や男の子に近づくために七変化するゼウスきめぇ。
正妻ヘラには、冬の寒さに凍えるカッコウの姿を見せて同情を誘いました。
美少年ガニュメデスを、鷲になって攫いました。
エウロペを拉致ったときは牡牛の姿でした。
レダは人妻でしたが、白鳥の姿で魅了しました。
『こうしてまた一人、ゼウスの毒牙にかかってしまった。
とかさらっと書いてるこの本が好き。
幽閉されていたダナエの体に、金色の雨になって降り注いで身ごもらせたり、
雲になってイオと浮気したり、
ゼウスのくせに失楽園はなはだしい。
子づくりしましょ。

水遊びをうっかり覗いた男を鹿に変えて猟犬に殺させるアルテミスとか
自慢されてカッとなって殺った後悔はしていないとか
のび太もスネ夫も神話世界では長生きできない。
神様はひどい癇癪持ち。
悪いことは言わない
牛乳とバナナ食べなさい。


神話のエピソードと、そのシーンを切り取った美術品の連動解説本な感じ。
わかりやすく言うと
二次創作品を元に、キャラやシーンをぱらぱら紹介しているファンブック。
こっちの二次創作でメインだったキャラが、別の二次創作で別のことしてたりする。
やはり原作を知るには原作を読むのが一番です。
でも写真もイラストもいっぱいなのは読みやすくてすてき。

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